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2010年3月

白日会展と春季二紀展

先日、東京へ日帰りで行ってまいりました。

今年に入って何度も東京へ足を運んでいるのですが、それは卒展と公募展の時期だからです。

東京芸大と五美大(武蔵野美大・多摩美大・女子美大・東京造形大・日大芸術学部)の卒展が今回同じ日程でなかったことと、作家の東京での個展があったりと、一度に見ることが出来ず何度も往復することに。

東京に暮らしていたら仕事の合間に見に行けるのになあと思いますが、休日返上で東京へ行くのですから時間を無駄にしまいとより真剣に作品を見ることが出来ます。

 

さて、今回の目的は白日会展と春季二紀展です。

白日会展には神戸アートマルシェで紹介しました寺林武洋が、春季二紀展には昨年2月に個展を致しました小田志保が出品しています。

 

まずは六本木・乃木坂にある国立新美術館の白日会展から拝見。

ルノアール展の行列を横目で見ながら、白日会展の会場へ。

中山忠彦先生率いる白日会は美意識の高い女性像や静物画が多く、さすがに品格があります。

その中に他と雰囲気の異なる作品があり、それが寺林さんの作品でした。

前回とは異なる形で人物を描いていて意外性がありました。

不思議な感覚をもたらす彼の作品は、復路の新幹線の中でも、いや数日たった今でもその不思議な余韻が残っています。

 

次に、上野にある東京都美術館の春季二紀展へ。

こちらは、白日会展とは違って高度成長期を思わせるような力強い作品が多く、会によって傾向が異なる点も面白いものです。

会場入ってすぐに小田さんの作品がありました。

現在引越で忙しい彼女ですが、博士課程を修了し、新たなスタートを切る心境が作品に表れている気がします。

 

白日会展は3月29日まで(23日は休館)

春季二紀展は3月24日まで

また、現在吉美画廊では常設展として二人の作品を展示致しております。

是非ご高覧下さいませ。

 

吉美画廊

yoshimi@mbm.nifty.com

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山本志帆展-心音-ご来場有難うございました

16日に、「山本志帆展-心音-」が終了致しました。

今回ご来場いただいた方は年齢層が幅広く、世代を超えて感じていただける作品なのだと認識を新たにしました。

ご高覧いただきました皆様にはお礼を申し上げます。

「題名はあまり気にしないで下さい」という作家ですが、一点一点に付けられた題名は詩的で、そのことに感動される方もいらっしゃいました。

シンプルな構図の為か、作家が男性かと思われた方も。

「この人、淋しいんだろうなあ」という方もいらっしゃれば、「優しい作品ですね」「温かい感じがする」という方もいて、鑑賞者によって響く部分が異なる点がまさしく-心音-という展覧会タイトルに表れていました。

期間中、静寂かつ叙情的な空間に身を置け、自分が浄化するような想いのする展覧会でした。

実は、山本志帆の出産予定日と展覧会日程が重なり、今回は作家来場が出来ませんでした。

結局、期間中の出産とはならず、それなら来場できたと本人も残念がっていました。

そろそろ、ご来場いただいた方にお礼状を送りたいのですが、作家コメントを求めたところ返信がなく、もしかしましたらお産を迎えたのかもしれません。

ご来場の皆様には申し訳ございませんが、お礼が遅くなりますことをどうかお許し下さいませ。

新しい命の誕生を願って。

吉美画廊

yoshimi@mbm.nifty.com

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『アートコレクター』で紹介されました

2月25日発売の『アートコレクター』4月号(生活の友社)の特集”日本画のニューウェーヴ到来”で、現在個展を開催中の山本志帆と、昨年11月に個展を致しました井上花が紹介されました。

巻頭特集で、約100名の作家が並んでいますが、一人一人の紹介スペースが割と大きく、とても分かりやすい掲載になっています。

吉美画廊や書店で是非ご一読下さい。

その最初のページに

「日本画」と聞くと、古くさい、敷居が高いといった固定化されたイメージを持つ方が多いだろうが、いま注目したいのは、この伝統的な技法・材料を用いて、先端的な表現をする者が増えているということ。

と記されています。

山本志帆展、井上花展では、「日本画」を敢えて展覧会名に入れませんでした。

それは意図してしたことで、「日本画」を加えていないのは、固定概念無くご覧いただきたいという思いがあったからです。

「日本画展」と書くと、いまだに花鳥画だと思っていらっしゃる方もいますし、伝統的なモティーフを想像される方が大半です。

現在開催中の「山本志帆展-心音-」は、身近な風景などが題材となっています。

つまり、今見える物を描く為、昔には存在しない物が登場します。

例えば、自転車、人物の洋服、マンションなど。

それだけで「日本画」と思われない方が何と多いことでしょう。

そこで「洋画」「日本画」という見方ではなく、一絵画としてまずは鑑賞していただこうと。

今のところ、その試みは成功しており、「何で描いていますか?」「岩絵具を使っていまして、つまり日本画です」という会話の時のお客様のリアクションも楽しんでおります。

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山本志帆展-心音- 展覧会風景

現在、吉美画廊で開催致しております「山本志帆展-心音-」

来場された方は、ゆっくりと鑑賞される方が多く、時間と共に-心音-を感じていただいている様です。

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静寂な作品に合わせて、全体の照明をいつもより暗くしています。

ご覧になられる方によって、癒し、郷愁、寂しさ、温もり、など感じ方は様々です。

美術をよく鑑賞される方が、近くでご覧になってはその繊細な技法に見入って下さり、

距離をとって眺めてはその絶妙な”間”の美しさを感じていただき、

お言葉を掛けてくださいますのは誠に嬉しい限りです。

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3月16日(火)まで開催致しておりますので、是非ご高覧下さいませ。

吉美画廊

http://www.yoshimigallery.com

yoshimi@mbm.nifty.com

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